実は私、今まで沢山のネコを多頭飼いしたこともなく、また、1匹を十数年という長い期間飼ったこともないので、「ネコって生き物は、こういうもんだよ。」と語れるほどネコについて詳しく知りません。
ただ、同じ種類のネコでも年齢や性別、環境によっても行動パターンや性格は異なるでしょうし、一頭一頭、個性による違いもあると思います。なので、ネコとは〇〇だ、とひとくくりに決めつけるよりも個体ごとの癖や特徴の多様さから、その他いろいろ…のカテゴリーに入るのネコの方が多いんじゃないかなぁ…という気もしています。ですが、それでも動物の本能として常識的な部分やネコ科ならばあるあるな生態について、同じ動物同士で共通する事柄はいくつかはあるだろうなと思っています。
たとえば、ネコの行動の中でも「毛づくろい」は、多くのネコが日課の様に行っているのではないでしょうか。
毛づくろいという行為には毛の汚れを取り除き毛並みを整える効果のほかに、自分のニオイをつけて安心したいという理由もあるそうです。ですが、うちのリーはめったに毛づくろいをしません。今まで飼ったネコの事を思い出してみてもリーほど毛づくろいをしなかったネコはいませんし、そのことに初めて気づいた時にはリーのことを何だかネコらしくないなぁとさえ思いました。
毛づくろいをしないネコは一説には増えているそうです。それは、早いうちから親猫と離れて暮らすようになったネコに多い傾向とも云われています。実は、毛づくろいには猫にとっては体温調節の役割もあるそうで、暑い時には唾液を毛につけることでその唾液が蒸発するときに体温を下げたり、逆に寒い時には毛の間に空気を含ませることで体温から伝わった熱を逃がさないようにしているそうです。…皆さんはご存じでしたか? 私はてっきりネコは綺麗好きだから毛づくろいをするものだと思っていました。(だから毛づくろいを殆どしないリーのことを汚い好きのネコだと思っていたのです→偏見です☆リー、ごめんよ)
話を戻しまして…。
飼い猫は飼い主さんによって快適な温度管理の下、生活しているでしょうから毛づくろいによる温度調節機能の必要性は、やはり野良ちゃんと比べて低いと思われますが、でも、ネコとして生きていくために最低限必要な物事を子ネコがママネコから教えてもらうべき内容として「毛づくろい」は必須でしょうね。やはり体温調節の方法を知っているか知っていないかということは生きるか死ぬかに直結することですから。育児に怠慢なママネコの場合には大切なことをちゃんと子ネコに教えないかも知れませんが、でもある程度の期間はママネコから子ネコへ、ネコにとって必要な様々なことを教える大事な時間として親子を離さないでほしいなと思いますね。子ネコが売りに出されるとか、またはペットショップなどでの展示される都合とかにもよるのかも知れませんが…。
ちなみにうちのリーが毛づくろいを滅多にしないのはママネコから早々に離されたせいによるものか、単にリーが極度の面倒くさがりだからなのか、そのあたりはよく分かりません☆(リーは、お姉ちゃんがペットショップで購入したコです。家族にナイショで…)
また、毛づくろいを習慣にしていたネコが急に毛づくろいをしなくなった場合には、病気など体調の異変も考えられるそうです。そういう時にはまず獣医さんで診てもらうことが大事ですね。
次に、変わっているなぁと私が思うリーの行動は、自分のお腹を広げてさすって欲しそうにすることで実際さすってあげると気持ちよさげな表情を浮かべます。
安心してくつろいでいたり信頼できる人の傍にいる時にヘソ天ポーズをとるペットが少なくないようです。そして、動物のそういう格好を「可愛い♡」と思われる方が多いようですが、もともと動物の本能としてお腹はガードする部分。たとえ飼い主さんに対してでもお腹をさらけず、ましてやお腹に触れられようものなら本気で嫌がるペットの方が大多数だと思います。私もリーの様にお腹をおっぴろげてマッサージを要求してくるネコに今まであったことがありません。
「そんな風にネコに甘えられたらさぞや情も湧くし可愛いでしょう。」と、思われますか?
…いえいえ、お腹をさすってもらいたくて寄ってくるリーに対していつも私は思います。(マッサージしてほしいのは、こっちだー!)とね(笑)
「うちのコもヘソ天しまーす」とか、「寝言が面白いんです」とか、ペットと一緒に暮らしていらっしゃる方でペットのお話をお聞かせ頂ける方がありましたら、お気軽にメッセージ下さいね♪
さて、ペットを飼うとペットのいたずらや粗相などたいがいの事は許容範疇。飼い主さんにとって「ペットは飼っている動物」というだけでなく大切な家族もしくはパートナーだったりもするので、元々のペットの特徴(毛が多い少ないとか手足の長短とか)はしかり、病気や事故により看護や介護が必要となっても変わらぬ愛情で接していらっしゃる飼い主さんが殆どだと思います。(…例外はゼロではありませんが)
で、私、思ったんです。
動物の個性に寛容でいられるなら…、例えば「ぶさかわ~♥」なんていう顔つきでも動物なら愛嬌があって可愛がることができるのなら、人間だって動物ですものね、人間へも当然寛容になることが出来るんじゃないかなと思ったんです。見た目や性格、癖とか一人一人違うことが当たり前で、それぞれ色んな場面で活かすことができるし大切な個性なんですよね、そのことを頭だけでなくココロでも皆が理解できれば、そうすれば互いに認め合い、いじめもない生きやすい社会に変わっていけるんじゃないかな、と。
それと、もう一点。様々な観点(動物を取り巻く自然環境、ペット産業の弊害、感染症ナドナド…)から、愛玩動物は野生ではもはや生きられないんだろうな、ということを思ったんです。※愛玩動物でなくとも元々が野良ちゃんでも野生で生きていくには苛酷なゲンダイです。
「いやいや、野生に戻ったら野生でも生きていけるように動物の本能って目覚めるもんさ、うまく環境に適応していくもんだよ。」と、いう方もあるかも知れません。でも、愛玩動物と呼ばれる動物は、人に愛され、可愛いがられてナンボの生き物ですから、そもそもの話、人から離され野生の環境で暮らせるかどうかという視点自体がナンセンスじゃないかな、と私は思ってしまうのです。
ちなみに、ここ数年コロナ禍により在宅時間が増えたことでペット需要が高まったといわれています。だけど、コロナの状況次第で在宅時間の変動または飼い主の引っ越し等でペットを飼い始めたが飼えなくなった、或いは可愛い動物を飼うという理想の裏側にある、動物の鳴き声や匂い、しつけなどの現実と折り合いがつかず、もう飼えないとペット返品したり更には棄ててしまうケースが後を絶たないのだそうです。大切にしたい、と思って招き入れたペットのはずなのに、やっぱり無理ー!となると躊躇なくそんなにも非情になっちゃうのか、、でもしかしながらそのあたりは個人の良心に問うだけではなく法の整備やペット産業の在り方についても改めて考えるべき時が来ているのかも知れません。コロナに限らず飼い主が入院したり或いは亡くなった場合、殊に飼い主が一人暮らしだったなら残されたペットはどうする?どうなる?……深刻ですよね。(私も他人事ではないです)
さて、前述の様にうちのリーは毛づくろいは殆どしません。ヘソ天上等とばかりにスグにお腹を開きます。そして、他の特徴としては、外の大きな音には(廃品回収とか選挙の宣伝カーとか)、唸ったまま硬直してしまいます。相当ビビりです。もし、他のネコと喧嘩するようなことがあれば、手足は短いので猫パンチも不利だしジャンプや脚力もイマイチ。自分の身体的ハンディをカバーするように体力一辺倒ではなく頭脳プレイで戦えたら勝負もどう転ぶか分からなかったりするのでしょうが…、まぁ頭脳プレイは無理だし、喧嘩してもボロ負けするんでしょうね多分。
そうなんです、うちのリーは毛づくろいによる体温調節は不慣れだし、ひょっとしたらやり方も分かってないかもだし、お腹をさらける癖は門外不出ならまだしも、うっかり外でやっちゃったら一瞬で敵にやられてしまいそうだし、何かにつけビビると唸って固まってしまうし、体も肥満気味でその上、手足の短さからしてくりだすパンチはなかなか相手に届かないかもだし、……野生で過ごそうものなら1日でさえ無事でいられるかどうか怪しい気がします。
…それらを改めて考えると、リー本人が自ら外に出たがらないことにホッとしています。マッサージをせがまれるのは本当に面倒くさいですケド。
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