気づけばタバコをやめていた

ふみの縁側茶話会

喫煙者、ことに愛煙家の方々にとっては、昨今のタバコを取り巻く環境が非常に厳しいものとなっているのではないでしょうか。

喫煙場所が遠く離れた場所に設置されたぐらいはまだ良い方で、喫煙場所そのものがなくなったり(完全に建物の中は禁煙)、飲食店でも時間帯によっては禁煙とする店舗が増えていますね。

そして度々あらためられるタバコの値段は安くなることはありません。当然ながら?お高くなる一方。お財布には全然優しくない価格変更が続いています。

※ちなみに私がタバコをたしなむようになった頃のタバコの1箱の値段は220円か230円ぐらいでした。もちろん銘柄にもよりますが、300円以内でたいがいのタバコが買えていたと思います。ン十年前の話ですがタバコの値段は大体今の半値ほどでした。

私の場合、仕事の後の一服、ご飯の後の一服、お酒と共にタバコ…など1日に10本程度を吸っていました。基本的にはメンソールが好みでしたが、メンソール以外のものやタールやニコチンのきついもの、また全く逆に全然きつくないものとか、そのときどきで吸うタバコの種類を変えつつ、、、、まぁ、そんなこんなで約20年、喫煙者を続けていました。

その20年ほどの長い間、私の周りでは「新たにタバコを吸い始めた」という人は一人もいなくて、「タバコをやめた」人が続出しました。ちなみに彼、彼女らの禁煙(絶煙)理由は様々でした。

・もともと持病がありドクターストップがかかってやめざるをえなかった

・妊活の為にやめた

・タバコの値上がりについていけなくなった

・禁煙に関わる書籍を読んでみたらやめたくなった

・自分の健康を考えてやめたいと思った

ナドナド、禁煙のきっかけ話を聞く中でやはり私も興味が湧いてきました。具体的な禁煙ツールの有無と、そして禁煙中の辛さについてです。正直なところ、タバコの禁断症状や辛さがないままラクにやめられるものなら、やめたいと思っていました。

なぜなら私は過去に1度だけ禁煙に挑戦したことがあり、その時には早や1か月で根をあげてしまいました。…というか、禁煙中、どこからとなく漂ってくるタバコの煙を、無意識に取り込もうと深く息を吸い込んでいる自分が何だか情けなくて(どこの誰が吐き出しているか分からないタバコの煙を吸い込もうとしているなんて、無意識だとしてもイヤですよねー!)、煙が欲しいなら自分で吸う!とばかりに禁煙解除としてしまいました。

やはり、吸いたいタバコを吸わずにいる、というのは辛かったんでしょうね。その辛さを乗り越えてこその禁煙なんだと言われればそれまでですが、いかんせん私はヘタレなので、できれば根性や意志力を試されることのない方法で禁煙に取り組んでみたかったのです。

で、禁煙成功者たちにどうやってタバコをやめることができたのか、その具体的な方法を尋ねました。私でもやめられそうなやり方があれば万々歳です。

・禁煙についての本→借りて読んでみましたが私には効果がありませんでした。

・禁煙外来受診(パッチからニコチン摂取)→通院が面倒なので病院へは結局行かずじまいでした。

・やめる!という気持ちだけで禁煙成功→ヘタレな私には最初から無理な話です(涙)。

・禁煙パイポの電子版→使っていた当人が既に実物を捨ててしまっていたので、禁煙パイポ電子版がどんなものなのか、私にもできそうなのかは話を聞いてみただけでは何とも判断がつきませんでした。        

そうやって、禁煙成功者の話をきいているうちに気づいたことがありました。それは、まず、自分がタバコが吸いたいと思う理由は何か、を知ることが大事なのではないかということでした。 

タバコを吸えばスッキリするという暗示、思い込みで吸っているのか、煙が喉を伝うのどごし(ビールみたい?)が欲しいのか、タバコの味を楽しんでいるのか、ちょっと格好をつけてみたい(若い人ならではの気持ち?)のか、ニコチン中毒なのか、自分がタバコを求めるワケを知ることが禁煙への第一歩だと思ったのです。

ちなみに私の場合は喉が弱いのか、よく喉がイガイガするとかの不快な症状が起こっていたので、喉のスプレーだけでなくタバコタイプの喉の薬、「ネオシーダー」を携帯していました。「ネオシーダー」は薬なので薬局やドラッグストアーで販売されていますが、ごくごく微量にニコチンが含まれているので、喫煙習慣のない人は使用しないよう注意書きがされています。ネオシーダーの使い方は、タバコと同様、薬効成分が詰まっている部分に火をつけて吸うだけです。もし私がタバコ同様にニコチンを求めているのならば、ネオシーダーに含まれているニコチンだけでは到底物足りずにどんどんネオシーダーを吸いたくなるか、喉の違和感をものともせずに普通のタバコを吸っていたと思いますが、ネオシーダーを服用していても特にそれ以上タバコが欲しいということにはなりませんでした。

…あくまでも想像ですが、私はたぶんニコチン依存ではないんじゃなかろうか、という気がしてきました。以前には、禁煙外来に受診して、いったい私はタバコの何を必要としているのか、どんな理由でタバコがやめられないのか、について専門医に教えてもらおうと思ったりもしていましたが、消去法的にでも、私の喫煙の理由はニコチン欲しさではないんじゃないか、という憶測が一つできただけで、禁煙への道を一歩進められたように感じられました。

しかしながらネオシーダーを服用していたらタバコを欲しいとは思わなくなれたとしても、ネオシーダーを禁煙の為に服用しないで下さい、と用法には表記されています。つまり禁煙グッズとしてのネオシーダーの使用はダメなのです。なぜならネオシーダーは咳を鎮めるなど喉の薬だからです。※それでも、タバコ代わりや禁煙目的で購入する方が多くいるそうで(薬剤師談)、近所の薬局、ドラッグストアーの商品棚にネオシーダーが並んでいることが珍しいくらい品切れ状態が続いていました。

そんなおりドラッグストアー内、文具売り場の隣に禁煙パイポと禁煙パイポ電子版があるのを目にします。以前、禁煙成功者から聞いた禁煙パイポ電子版とはこれのことかな、と思いつつ、ここで出会ったのもめぐり合わせかと1つ購入してみることにしました。商品名は(マルマン電子パイポ) です。お店によって価格も異なるかと 思いますが税込みで5000円くらいでした。タバコの煙の代わりにニコチン・タールのない水蒸気を吸い込むので人体には無害です。使用方法は大まかには、本体を充電し、水蒸気にさせる元となるリキッドを備え付ければオーケーです。備え付けるリキッドのフレーバーもいろいろあるので飽きずに続けられると思います。…近所の薬局にはモヒートというスッキリ系のリキッドしか販売されていなかったので私はモヒートしか知らないんですけどね☆→でも元々メンソール好きなのでモヒートオンリーでも私は充分でした。

そのようにして私はタバコを我慢する苦痛を伴わず、禁煙パイポ電子版のおかげで気づけば完全にタバコをやめていました。禁煙してから2年ほど経ちますが、タバコが欲しいと思った事も、誰かが吸ったタバコの煙に鼻をフガフガさせて吸い込むこともなく(笑)、最近では禁煙パイポ電子版を手にすることも殆どなくなりました。

ヘタレで面倒くさがりで禁断症状を味わうのも嫌で、なかなか禁煙の決意には至らなかった私ですが、今、こうしてタバコをやめてみて思うのは、自分でも続けられる禁煙方法に出会えて良かったなぁということです。人によってタバコを吸いたい理由が異なるように、自分に合う禁煙方法も人それぞれだと思いますしね。また、どうして自分はタバコを吸いたいのか?という喫煙理由を知ろうとしたことも禁煙につながっていったと思います。 

かつては、タバコを吸うことでスッとした気持ちになりたいのに タバコを吸いたくても吸える場所がなくて喫煙所を探したり、また、遠いところまで移動しないと喫煙場所が設置されていなかったり、 そういう面倒さに逆にイライラが募っていた気がしますが、今ではそういう面倒から解放されたのが私にとって何よりの禁煙のメリットです。

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

禁煙の方法は色々ありますし、私が試した禁煙方法が誰にとっても最良ということではありませんが、今後、禁煙にチャレンジされる方にとって、私の禁煙話にささやかながら何かエールとなれるものがありましたら幸いです。

 

    

    

          

      

         

 

                

    

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